前兆なく忍び寄る恐怖!「突然死」

生活習慣の影響

前項では突然死の代表でもある心筋梗塞を解説しましたが、この心筋梗塞の予防については、やはり生活習慣の見直しから始めなければなりません。

そもそも動脈硬化は生活習慣病といわれており、普段の食生活や運動不足が深く関連しています。その動脈硬化の危険因子となるのは、肥満、高血圧、高脂血症、糖尿病、運動不足、喫煙、そしてストレスです。これらがは、二つ三つと重なるのが良くありません。それぞれは軽度であっても重なっていくことで心筋梗塞を発症する危険性も高くなっていくのです。

いずれにしても、現在がたとえ健康であっても、定期的な健診を行い、こうした危険因子がないかどうかをチェックすることは大切です。すでに危険因子を持っているということなら、医師の指示を受け、それ以上症状が進行しないようにコントロールしなければなりません。

案外一番問題なのはストレスかもしれません。ストレスは突然死の原因なのです。先の大災害や湾岸戦争、ロサンゼルス地震などでも、実際に心臓突然死が急増したとされています。精神的なストレスというのは急速に動脈硬化を促進すると考えられており、最近大きな問題となっている過労死も無関係ではありません。

いろいろ健康を気にしていても、普段からストレスの溜まる生活をしていたら、それが無意味になってしまうかもしれません。ストレス解消のためにどう過ごすかを工夫することが大切です。